【元リフォーム営業マンが徹底解説】外壁ひび割れ誘発目地の全て

業者がいきなり訪問してきて、ひび割れ誘発目地がひび割れていると言われても困りますよね。また、外壁がひび割れているなんて聞いたら不安な気持ちにもなります。

この記事を読むと、ひび割れ誘発目地のことが深く理解することができ、営業トークに惑わされず外壁のひび割れについて適切な対処ができるようになります。

元リフォーム営業マンが実務経験を元に外壁ひび割れ誘発目地を徹底解説します

結論としてひび割れ誘発目地とは、特定の部分にひび割れが集中するように設計した建築技法です。

日本では地震が多く、そのほかにも朝晩の寒暖差・大雪・台風・直射日光などの外的要因が外壁にダメージを与えています。

外壁にひび割れが起こることは必然ですが、外壁全体にひび割れが起こってしまうと修復するのが困難になります。

ひび割れ誘発目地を設けることで、ひび割れが特定の場所にでき不具合の発見が早くなり修復するのが容易になります。

外壁ひび割れ誘発目地とは

ひび割れ誘発目地をわかりやすく説明すると以下のようになります。

A4の白紙の両端を持って破れるまで引っ張るとどこから破れるかわからないですよね。次は、A4の白紙を半分に折って折線をつけてから引っ張ると折線のところが破れます。

以上がひび割れ誘発目地の説明です。

ひび割れ誘発目地のメリット

ひび割れ誘発目地のメリットはひび割れが特定の場所にできるので、ひび割れをすぐに発見することができメンテナンスが容易になります。

予想外なところにひび割れができた場合、発見することが遅れ修繕することも困難な場合があります。

特定の場所にひび割れが起これば、発見も早くなり修繕も予定どおりの作業になるので早急に進めることができます。

国土交通省も誘発目地について年々情報をアップグレードしているので、誘発目地の効果が高いことがわかります。

参考：国土交通省四国地方整備局

参考：国土交通省四国地方整備局

ひび割れ誘発目地のデメリット

ひび割れ誘発目地のデメリットは、垂直方向や水平方向に線が入るのでデザイン性に欠けることです。

確実に垂直方向や水平方向に線が入るので、完璧に自分がデザインした家にしたいという方には不向きかもしれないです。

しかし、機能的なデメリットはないのでひび割れ誘発目地はかなり優秀です。

ひび割れを放置するとどうなるのか

モルタル壁やコンクリート壁は経年劣化で必ずひび割れができます。髪の毛くらいの幅のひび割れ（クラック）をヘアークラックといいます。

ヘアークラックができても緊急性は高くないので、経過観察すると共に近いうちにリフォームすることを検討してください。

ヘアークラック以上のクラック（幅0.3mm以上）ができた場合は、早めにリフォームすることがおすすめです。雨水などが内部に侵入し、修繕が高額になる可能性があります。

ひび割れを放置すると具体的にどうなるのかを解説します。

ひび割れが多くなっていき、幅や溝も深くなる

ひび割れは外壁が外的要因（朝晩の寒暖差・大雪・台風・直射日光）によりダメージを受けて弱ったためにできるものです。

最初は髪の毛ほどのひび割れであるヘアークラックができ、次にヘアークラックの数が増えます。

多数のヘアークラックを放置すると、次第にクラックの幅や溝も深くなります。特にクラックの幅が0.3mm以上になったら赤信号です。

お家の寿命を伸ばすためにも専門の業者に点検してもらうことをおすすめします。

リフォームする場合は複数の業者から見積もりをとってください。料金相場を知れてぼったくりを避けることができます。

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雨水などが外壁の内部に入る

クラックの幅が0.3mm以上になったら、雨水などが外壁の内部に侵入する可能性が高くなり、内部の木部が濡れて腐食が進行します。

外壁の内部は濡れることを想定していないので防水機能がなく、一度濡れると腐食するスピードはとても早いです。

最近は異常気象が多く、台風や大雨などにより雨漏りをするお家が多くなっています。

引用：大雨の発生回数、40年前に比べ「おおむね2倍」増加ー気象庁調べ

腐食した木部の修繕費用は高額になる

腐食した木部の修繕は、作業が大掛かりになり費用も高額になる場合が多いです。

内部の木部を修繕するには、外壁の一部を取り壊すか室内の壁や床の一部を取り壊してから作業する必要があります。

外壁の一部を取り壊した場合、大工・左官職人・塗装職人など最低三人の職人が必要になるので修繕費用が高額になります。

以上のように腐食した木部の修繕は、作業が大掛かりになり費用も高額になる場合が多いので修繕は早めにしましょう。

ひび割れを防ぐ方法

結論としてひび割れを防ぐ方法はありません。経年劣化で必ず起こります。

ひび割れを防ぐことはできませんが、修繕することはできます。ひび割れに対して適切な対処ができればお家を長持ちさせて、トータルで修繕費用も抑えられます。

下記で応急処置と適正処置を解説します。

応急処置

クラックの幅が0.5mm以上の場合はシーリング（コーキングともいう）をホームセンターで買ってきて、クラックに注入してください。

シーリングとは、外装や水回りなどに防水目的で使用する材料です。実際に業者がクラックを修繕する際もシーリングを使用します。

ホームセンターでシーリングの売り場に行くと、種類がたくさんありますが変性シリコンのノンブリードタイプを選んでください。

他のシーリングを選んでしまうと、耐久性が低かったりシーリングの上に塗装ができなくなるので注意しましょう。

応急処置が終わったら専門の業者に見てもらいましょう。修繕の見積もりを取る場合は複数の業者から取ってください。おすすめのリフォーム一括見積もりサイトはこちらで解説してます。

適正処置

クラックの幅が0.3mm以上の場合は、専門の業者に見てもらいましょう。自分で修繕するのは応急処置以外はおすすめしません。

応急処置が適切にできているとは限りませんし、素人が下手に修繕すると、いざ職人が修繕するときに作業しづらかったり余計な作業が生まれます。

ひび割れ誘発目地についてよくある質問

ひび割れ誘発目地とはなんですか？

ひび割れ誘発目地とは、特定の部分にひび割れが集中するように設計した建築技法です。

ひび割れ誘発目地は必要ですか？

はい、必要です。ひび割れ誘発目地を設けることでひび割れが特定の場所にでき、不具合の発見が早くなり修復するのが容易になります。

ひび割れ誘発目地のデメリットはありますか？

機能的なデメリットはありません。強いて言うなら垂直方向や水平方向に線が入るのでデザイン性に欠けることです。

【まとめ】ひび割れは放置せずにしっかり修繕しよう！

この記事では、元リフォーム営業マンが実務経験を元に外壁ひび割れ誘発目地について徹底解説してきました。

結論としてひび割れ誘発目地は機能的なデメリットがなく、ひび割れを簡単に発見することができ、お家を長持ちさせるために必要な建築技法です。

住んでる人にとってはメンテナンスするときに見るところがわかりやすく、職人にとっては修繕をスピーディーに行うことができます。

ひび割れを放置すると下記の不具合が起こります。

ひび割れを発見したら次のどちらかの対応をしましょう。

おすすめは専門の業者に見てもらうことです。お家を長持ちさせるために必要なことなので、早め早めの対応を心がけてください。

見積もりを取る場合は複数の業者から取ることをおすすめします。料金相場も知れますし担当の対応も比較検討することができます。

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